境内案内

本 堂

本 堂

江戸時代初期の建立と伝えられる。享和二(1802)年に創建時の茅葺屋根から瓦葺屋根に全面改修された。たびたびの改修により建立当時の姿より変化しているが、天井が一般の真宗寺院に比べると低く竿天井であること、内陣の床が低いこと、後門がのちに増設されていること等、初期真宗寺院の道場形式の特徴が随所に残っている。
平成七年老朽化に伴い大屋根の葺き替えをはじめ内外陣の大改修を行った。

鐘楼

鐘 楼

当初の定かな建築時代は不明であるが、戦時供出された梵鐘の銘に安永2(1772)年と記されていたことより、これと同時期に建築されたと推定される。
昭和61年に改修。

太鼓門

太鼓門

境内地の東門。従来は茶所を兼ねた長屋門の上に太鼓櫓を備えた建物であったが老朽化に伴い平成7年現在の東門を兼ねた太鼓門が門徒北出房吉、幸雄父子の仏恩報謝の念による尊い浄財により完成。

山 門

山 門

平成元年、老朽化に伴い新築再建。手前の寺碑は、平成2年に建立。

庭 園

庭 園

江戸時代初期の枯山水回遊式庭園。本堂建立と同時期に築庭されたものと思われる。旧葉山川の築堤を築山に見立て、築山周辺の椿「熊谷」をはじめ、椎の木、ドウダンツツジ等の木々は、いずれも樹齢300年を超える大樹の古木である。前庭の杉苔は年中青々と緑を維持し、見るものの心に安らぎを与えている。
庭園に霊仙石と称する奇石がある。草津市史によれば「天保年間、願了が琵琶湖上で遊びし時、人形のようなものを認めこれを上げ境内に移し霊仙石と名付け、遠近より来観する者多く、詩歌、俳句を献じた」とある。

熊谷椿

熊谷椿

当時庭園の東北角に所在。朱紅色の極大輪の花を咲かせるヤブツバキ系の品種「熊谷」の名木で、全国の熊谷の母樹であるとされる京都宝鏡寺の椿をしのぐ大樹であり、平成15年10月に草津市の天然記念物に指定された。推定樹齢400年で幹回りは6メートルを超える。道路拡幅のため伐採予定であったが、当時の川那邊大願住職の尽力で免れた。見頃は4月中旬で数百の真紅の大輪が満開となる。

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